写真・図版
東日本に生息する新種の「ヒガシニホンアマガエル」=島田知彦准教授提供

 愛知教育大学(愛知県刈谷市)と京都大学の研究チームは、アマガエルが近畿地方を境界として、東西2種類に分かれていることを突き止めた。大英博物館(英国)が収蔵するニホンアマガエルの基準標本を観察したところ、体の模様などから西日本産が真のニホンアマガエルであり、東日本産を新種「ヒガシニホンアマガエル」として記載するという。

 研究成果は先月20日の動物分類学の国際専門誌「Zootaxa」のオンライン版に掲載された。

 研究チームは、日本列島と朝鮮半島産のニホンアマガエル標本について、遺伝的な違いや個体の形上の違いを見るため、分子遺伝学的解析、形態学的解析をした。

 西日本産は中国・朝鮮半島・ロシア・モンゴルに見られる種と同じなのに対し、東日本産は旧樺太(ロシア・サハリン)南部の種と同種だった。

東西の違い、大腿部にあり

 東西のアマガエルは形態的に…

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